米財務省、ベネズエラの犯罪組織「トレンデアラグア」の指導部に制裁

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。
ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の戦闘員(Getty Images)

米財務省は17日、ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の指導者ら5人を制裁リストに追加したと明らかにした。

同省・外国資産管理局(OFAC)は声明でこの5人について、違法薬物取引、人身売買、資金洗浄を含む犯罪活動に関与していると説明した。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局は23年、この組織を解体したと発表したが、幹部の行方は分かっていない。

米国務省は2月、トレンデアラグアやメキシコのシナロア・カルテルなど、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

ベッセント(Scott Bessent)財務長官は声明で、「トランプ(Donald Trump)大統領はトレンデアラグアが私たちのコミュニティを恐怖に陥れ、罪のない米国民に危害を加えることを許すつもりはない...財務省はトレンデアラグアを解体し、このグループの暴力行為を阻止することに引き続き全力を尽くす」と述べた。

同省はトレンデアラグアの創設者とされる3人の逮捕につながる情報に対し、1200万ドル(約17.8億円)の報奨金をかけている。

トレンデアラグアの構成員は約5000人とされ、人身売買、誘拐、強盗、薬物取引、麻薬密売、売春、恐喝、金の違法採掘などを生業としている。

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