ペルーで銅鉱山を運営する企業に抗議するデモ、施設占領も
地元メディアによると、非正規労働者たちは銅鉱山を運営する複数の企業が労働者をタダ同然で働かせ、生産した銅で利益を上げていると主張しているという。
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南米ペルーの銅鉱山で働く非正規労働者が3日、首都リマを含む複数の都市で抗議デモを行った。
地元メディアによると、デモ隊は銅鉱山を運営する3企業が管理する施設を占領したという。逮捕者が出てという情報はない。
南東部クスコ州の封鎖デモに参加した男性はロイター通信の取材に対し、「非公式の掘削を認めないよう政府に求めている」と語った。
ペルーは世界屈指の銅生産国で、ここ数年の価格高騰で大きな利益を得ている。銅の価格は昨年、史上最高値を更新。現在も需要の拡大が続く一方、供給量は不足している。
地元メディアによると、非正規労働者たちは銅鉱山を運営する複数の企業が労働者をタダ同然で働かせ、生産した銅で利益を上げていると主張しているという。
非正規労働者で構成される労働組合がデモを主導。全国数カ所で施設を占領したり、道路を封鎖した。
労組の書記長はSNSへの投稿で、「我々はこれらの企業が高値で売りさばいている銅の採掘と搬出を許可していない」と述べた。
企業は近年、数多くの抗議デモに直面し、占領や道路封鎖を避けるための対策を講じている。