ペルー金鉱山警備員13人殺害、コロンビアで容疑者逮捕
▽ペルーは世界屈指の銅・金生産国で、ここ数年の価格高騰で大きな利益を得ている。
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南米ペルーの金鉱山で13人の遺体が見つかった事件について、内務省は15日、この殺害に関与した容疑者がコロンビアで逮捕されたと明らかにした。
内務省は今月初め、北西部の金鉱山で1週間前に誘拐された警備員13人の遺体が見つかったと発表。この鉱山を運営する民間企業ラ・ポデローサも遺体が見つかったことを確認した。
内務省はX(旧ツイッター)への投稿で、「ペルー、コロンビア、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)間の広範な情報収集と調整の結果、この事件に関与した容疑者をコロンビアで逮捕した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ペルーのボルアルテ(Dina Boluarte)はこの事件を受け、北西部地区での金採掘を30日間停止すると発表していた。
ペルーは世界屈指の銅・金生産国で、ここ数年の価格高騰で大きな利益を得ている。銅の価格は昨年、史上最高値を更新。現在も需要の拡大が続く一方、供給量は不足している。金は北部の鉱山で採掘されている。
ラ・ポデローサ社によると、この金鉱山の権利を主張する犯罪グループは1980年以来、今回の13人を含めて、同社の従業員を39人殺害したという。
23年12月にはこの鉱山に爆弾が投げ込まれ、9人が死亡、15人が負傷する事件が発生した。ラ・ポデローサはこの襲撃を受け、警備を強化していた。