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ベネズエラ地震から2カ月半、行方不明の18歳少年を捜し続ける家族

家族は政府による捜索や情報提供に期待を寄せられないとして、自ら手掛かりを求めて街を歩き、住民への聞き込みを続けている。
2026年8月22日/ベネズエラ、ラグアイラ州(AP通信)

ベネズエラ北部で6月24日に発生した大地震から2カ月半が過ぎた今も、行方不明となった18歳の青年を捜し続ける家族がいる。沿岸部のラグアイラ州で暮らしていたアンドレス・モリナ(Andrés Molina)さんは地震発生後、消息を絶った。家族は政府による捜索や情報提供に期待を寄せられないとして、自ら手掛かりを求めて街を歩き、住民への聞き込みを続けている。

アンドレスさんの住んでいた集合住宅は地震で倒壊し、母親と兄が死亡した。家族にとっては、身近な家族2人を失ったうえ、アンドレスさんの安否さえ確認できないという二重の苦しみとなっている。それでも、親族のアントネラ・モリナ(Antonella Molina)さんらは、彼が生存している可能性を捨てていない。

家族のもとには、アンドレスさんを見たという情報が何度か寄せられている。近隣住民からは、彼が金属くずを集めている姿を見たとの証言があり、野良猫の世話をしているとの情報もある。いずれも本人だと確認されたわけではないが、家族にとっては捜索を続けるための重要な手掛かりとなっている。親族はチラシを配り、住民に情報を求めながら、わずかな可能性を追い続けている。

今回の地震では、首都カラカスやラグアイラなど広い地域で建物が倒壊し、多数の死傷者が出た。各地で救助活動が行われたものの、通信や行政機能にも混乱が生じ、行方不明者の正確な把握は困難を極めた。政府発表と独立系の情報には大きな差があり、行方不明者の人数をめぐっても不透明さが残っている。

政府は行方不明者を約1500人と報告する一方、独立系の情報源は数万人が消息不明になっていると推計している。

地震から時間が経過するにつれて、生存の可能性を示す手掛かりを見つけることは難しくなっている。それでもモリナさん一家は捜索をやめない。大規模災害では救助活動が終了すると、行方不明者を抱える家族の苦しみが社会から見えにくくなる。

アンドレスさんをめぐる家族の捜索は、災害から生き残った人々だけでなく、安否を確認できない家族が長期間にわたって抱える苦悩を浮き彫りにしている。

死者数は政府発表で6300人超(8月上旬時点)となっている。

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