ラテンアメリカへの外国直接投資7%増加、新規投資は停滞 24年

FDIはラテンアメリカの経済成長の原動力だが、新規投資の不足は地域の長期的な競争力に影響を与えると懸念されている。
ブラジル、最大都市サンパウロ市(Getty Images)

ラテンアメリカにおける外国直接投資(FDI)が2024年に7.1%増加し、188.96億ドル(約2兆8020億円)に達した。国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)が17日、明らかにした。

それによると、新規投資の件数は停滞傾向にあるという。

FDIはラテンアメリカの経済成長の原動力だが、新規投資の不足は地域の長期的な競争力に影響を与えると懸念されている。

ECLACは報告書の中で、「米国における関税と貿易政策の変更が中長期的な投資決定に影響を与えると予想される」と述べた。

またECLACは「2024年のFDI流入額は前年比で7.1%増加し、総固定資本形成の13.7%およびGDPの2.8%を占めた」とした。

しかし、この数値は2010年代に記録した16.8%と3.3%をいずれも下回った。

ブラジルがFDIの最大のシェア(38%)を占め、次いでメキシコが24%となった。

アルゼンチンは天然資源投資が44%増加、ガイアナは石油・ガス部門への支出増加により43%の増加を記録した。

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