◎ボルソナロ氏は2018年の大統領選キャンペーン中に腹部を刺されて以来、入退院を繰り返している。
2022年8月3日/ブラジル、首都ブラジリアの議会議事堂、ボルソナロ大統領(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジル・サンパウロ市内の国立病院に入院していたボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が24日、定期健康診断を終え、退院した。

ボルソナロ氏は2018年の大統領選キャンペーン中に腹部を刺されて以来、入退院を繰り返している。同氏は2019~22年の在任中にも何度か手術を受けていた。

ボルソナロ氏の顧問弁護士は23日、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、同氏が入院したと明らかにしていた。「前大統領は消化器系の定期検査を受ける予定です...」

顧問弁護士によると、ボルソナロ氏は担当医に謝意を伝え、専用車で首都ブラジリアの自宅に向かったという。

ボルソナロ氏は昨年末、左派のダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領との争いに敗れ、退任した。

検察は現在、ボルソナロ氏の在任中の汚職疑惑や今年初めに発生した連邦議会暴動事件への関与などについて捜査している。

ブラジリアの高等選挙裁判所は6月末、ボルソナロ氏の被選挙権を8年間剥奪すると発表。同氏の弁護団は判決を不服として控訴した。

一連の裁判で有罪が確定すれば、懲役刑に処される可能性がある。

スポンサーリンク