◎ブラジルの法律ではモーター付きの船舶によるクジラへの接近を禁じており、最低100メートルの距離を保たなければならない。
(Andre-Penner/AP通信).jpg)
ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が昨年サンパウロ沖で水上バイクに乗り、ザトウクジラに嫌がらせをした疑いで捜査を受けた。現地メディアが27日に報じた。
それによると、ボルソナロ氏と弁護士らは27日にサンパウロ警察本部に出頭し、事情聴取を受けたという。
2022年1月の連邦議会襲撃を主導した罪などに問われているボルソナロ氏は数多くの訴訟を抱えている。
ボルソナロ氏は2030年まで選挙への立候補を禁じられ、国外逃亡の恐れがあるとして、パスポートも没収された。
2023年6月にソーシャルメディアで拡散した動画にはボルソナロ氏とみられる男が水上バイクでクジラに近づき、その様子を携帯電話で撮影しているように見える姿が映っていた。
サンパウロ検察はこの男がボルソナロ氏とみて捜査しているようだ。
ブラジルの法律ではモーター付きの船舶によるクジラへの接近を禁じており、最低100メートルの距離を保たなければならない。故意に近づいた場合は2~5年の懲役と罰金が科せられる。
検察によると、この水上バイクとザトウクジラの距離は15メートルほど。
一方、首都ブラジリアの警察当局は先週、ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領を権力の座から引きずり降ろすためにクーデターを企てた疑いでボルソナロ氏を聴取した。
地元メディアによると、ボルソナロ氏の弁護士はこの疑惑を否定し、裁判で全面的に争う姿勢を示したという。