▽憲法裁は昨年11月、2023年の裁判所命令を再確認し、「大統領は連続であるか否かにかかわらず、2期以上務めることはできず、3選は認められない」と裁定していた。
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南米ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)元大統領が20日、今年8月の大統領選挙から脱落した。
憲法裁判所は先週、2期以上の大統領就任を禁じた下級審の判決を支持し、モラレス氏の大統領選出馬を阻止した。
モラレス氏の弁護団は「再出馬を認めないことは人権侵害だ」と主張していた。
モラレス氏は在任中、天然ガスに依存した経済を構築。その後、大統領の任期上限を廃止し、2019年の選挙で4選を決めたものの、紆余曲折の末、辞任。この際、治安当局によるデモ取り締まりで34人が死亡した。
憲法裁は昨年11月、2023年の裁判所命令を再確認し、「大統領は連続であるか否かにかかわらず、2期以上務めることはできず、3選は認められない」と裁定していた。
モラレス氏は辞任後、国外に逃亡。2020年に帰国した。
夢を打ち砕かれたモラレス氏は憲法裁の判決後、X(旧ツイッター)への投稿で「私の立候補を止めることができるのは国民だけだ」と主張。選挙管理委員会に立候補届を提出すると示唆していた。
しかし、大統領選の立候補受け付けは20日の午前0時に締め切られた。
モラレス氏は20日、地元ラジオ局のインタビューで、「戦いは終わっておらず、法的にも社会的にも戦う」と語った。
またモラレス氏は司法をアルセ(Luis Arce)大統領の手先と呼び、支持者に抗議デモを継続するよう呼びかけた。
アルセ氏は立候補届を提出せず、カスティジョ(Eduardo del Castillo)前内相への支持を表明。モラレス氏の後継者である議会上院のロドリゲス(Andronico Rodriguez)議員も出馬する。
投票日は8月17日。合計10人の候補が立候補届を提出した。