モアイ像を破壊され、住民は怒りをあらわにする

 1日、イースター島で生活しているチリ人男性が、モアイを破壊した容疑で逮捕、国定史跡を損傷させた罪で起訴された。モアイ像は1400年~1650年頃に彫像・彫刻された文化遺産、先祖の魂、精神を体現するものだと言い伝えられている

 イースター島には約1,000体のモアイ像が存在し、毎月12,000人超の観光客を受け入れている。島の守り神は観光業にも素晴らしい恩恵を与えてきた。しかし、運転中の操作ミスでモアイ像が破壊されたことをうけ、島民の有志は島内での自動車運転に制限を設けるべきと意見提起した

 イースター島の議会は、自動車運転の制限・ルール化に反対している。好調な観光業への影響を考慮してのことだが、その結果、今回の事案につながった

 島内の先住民コミュニティはフェイスブックを通じて「国定史跡・貴重な文化遺産を守ることが何よりも大切だ」と投降。先祖の魂、精神を体現し、島民の心のよりどころになっているモアイ像。観光業をとるか、文化をとるか、イースター島は難しい選択を迫られている

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