◎ペトロ大統領は同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」を含む全ての武装勢力との恒久的な停戦・和平を目指している。
コロンビアの左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」の戦闘員(Getty-Images)

コロンビアペトロ(Gustavo Petro)大統領は17日、和平交渉を望んでいた左翼ゲリラとの停戦協定を一時的に差し止めると発表した。

それによると、政府はコロンビア革命軍(FARC)から分離したゲリラ「エスタード(Estado Mayor Central)」と結んだ停戦協定を20日から一時的に停止する。

南西部カウカの地元当局は16日、エスタードが集落を攻撃し、3人が負傷、数人が連れ去られたと明らかにした。

ペトロ氏はこの事件を受け、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「停戦協定違反であり、容認できない」と書き込んだ。

またペトロ氏はエスタードが和平交渉を隠れ蓑にして戦力強化を企てていると非難した。

ペトロ氏は同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」を含む全ての武装勢力との恒久的な停戦・和平を目指している。

ペトロ氏は同国初の左派指導者であり、数十万人が死亡した内戦を終結させると公約に掲げている。

地元メディアによると、ゲリラの支配下に置かれる郊外の町や集落で戦闘が激化し、この数週間で100人近くが死亡または行方不明になったという。

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