◎国防省はコロンビア最大の麻薬カルテル「クラン・デル・ゴルフォ」が爆発物を設置したとみている。
コロンビア、首都ボゴタの住宅街をパトロールする警察官(Getty Images)

コロンビア西部で陸軍部隊が爆発に巻き込まれ、兵士1人が死亡、12人が負傷した。国防省が3日、明らかにした。

それによると、事件は首都ボゴタの北西約480キロにある軍事施設で3日未明に発生した。

国防省はコロンビア最大の麻薬カルテル「クラン・デル・ゴルフォ」が爆発物を設置したとみている。陸軍は現在、同組織に対する軍事作戦を実施している。

地元メディアによると、爆発が起きた基地周辺の町(アンティオキア州)はクラン・デル・ゴルフォの支配下に置かれているという。

アンティオキア州政府はクラン・デル・ゴルフォのリーダーの逮捕につながる情報に報奨金を設定している。

ペトロ(Gustavo Petro)大統領は同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」、麻薬カルテル、人身売買組織を含む全ての反政府勢力と和平協定を結ぶと公約に掲げ、交渉を進めている。

政府は現在、複数の組織と交渉を続けているが、クラン・デル・ゴルフォとの交渉は難航している。

政府とクラン・デル・ゴルフォは昨年、停戦に合意したものの、政府はその後、鉱山で発生したテロ攻撃に同組織が関与していると非難。交渉を中断し、同組織に対する軍事作戦を再開した。

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