コロンビア北部の石油パイプラインで爆発、左翼ゲリラが関与か

この地域では同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」と2016年に政府と和平協定を結んだコロンビア革命軍(FARC)の分派が活動している。
コロンビア、アラウカ県のベネズエラ国境近く、石油パイプライン(Getty Images)

コロンビア北部アラウカ県の石油パイプラインで爆発があり、北部とカリブ沿岸の油田を結ぶパイプラインの送油が停止された。国営石油会社エコペトロールが13日、明らかにした。

それによると、何者かが爆弾を設置したとみられ、エコペトロールの傘下企業と軍が現場に急行し、漏洩の規模を確認しているという。ケガ人の情報はない。

エコペトロールは声明で、「関係機関に爆発が起きたことを報告し、原因を調べている」と述べた。

軍当局はベネズエラ国境近くのパイプラインが攻撃を受けたと報告。容疑者を追跡している。

地元メディアによると、この地域では同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」と

2016年に政府と和平協定を結んだコロンビア革命軍(FARC)の分派が活動している。

ELNは1960年代に学生、労働組合、神父らによって結成され、キューバ革命からインスピレーションを得たとされる。構成員数は約6000人と推定され、ベネズエラでも活動し、金鉱山での違法採掘、麻薬密売、誘拐などで利益を上げている。

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