中国、ブラジル産鶏肉の輸入再開を検討中、BRICSサミットで協議
ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。
.jpg)
ブラジルのファバロ(Carlos Favaro)農業・畜産相は6日、中国がブラジル産鶏肉の輸入禁止措置を解除する取り組みを進めていると明らかにした。
ファバロ氏はリオデジャネイロのBRICS(新興5カ国)首脳会議が開かれている会場で、記者団に対し、「ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と李強(Li Qiang)首相がこの議題について話し合った」と語った。
ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。
これを受け、中国を含む数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。
ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
ファバロ氏は記者会見で、「両首脳は会談の中で、現在の制限の見直しを検討することについて話した」と述べた。
またファバロ氏は李強氏が鶏肉輸入再開に向けた取り組みを進めていると述べたが、具体的なスケジュールには言及しなかった。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。
国際獣疫事務局(WOAH)は6月20日、ブラジル国内における鳥インフルの感染が収束したと認定した。
ファバロ氏はこの認定以来、鶏肉市場の回復に努めていると強調した。
日本を含む少なくとも17カ国が禁止措置を解除している。