中国BYD、ブラジルで電気自動車の組み立て開始へ
BYDは最大の海外市場であるブラジルで関税率が上昇する中、現地生産体制を強化している。
大手BYDの直営店(Getty-Images).jpg)
中国の電気自動車(EV)大手BYDがブラジルに新設した工場で今月中にEVの組み立てを開始する見込みである。同社の幹部が7日、明らかにした。
同社は最大の海外市場であるブラジルで関税率が上昇する中、現地生産体制を強化している。
BYDブラジル支社の副社長は声明で、東部バイア州の工場で今年5万台の車両を組み立てる目標を掲げ、これらの車両に対する税率が引き下げられるよう交渉中であると明らかにした。
副社長は4日夜に放送されたインタビューで「近日中に工場の竣工式を行う予定だ」と述べていたが、最終的な規制承認がまだ完了していないため、具体的な日程は明言しなかった。
BYDの24年の売上高は過去最高の7771億元(約15兆8340億円)に達し、米テスラを超え、再び世界一になった。
BYDは今年、低い関税を活用するため、ブラジルに完成車を大量に輸入。1~5月末までに中国から約2万2000台を輸送した。
これにより、ブラジルの自動車業界ではBYDがバイア州の工場より中国での製造を優遇するのではないかという不満が生じた。バイア州政府は5月、この工場が完全に機能するのは26年末になるという見通しを示していた。
BYDによると、バイア州の工場が完全に稼働すれば、最大2万人の雇用を生み出す可能性があるという。