◎この襲撃事件に関与した被告が実刑判決を受けたのはこれが初めて。
2022年1月8日/ブラジル、首都ブラジリアの連邦議会前、デモ隊と機動隊(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジル・首都ブラジリアの最高裁判所は14日、2022年1月の連邦議会襲撃に関与した51歳の男に懲役17年の実刑判決を言い渡した。

地元メディアによると、この襲撃事件に関与した被告が実刑判決を受けたのはこれが初めて。

議会上院に設置された防犯カメラには被告が軍事クーデターを呼びかけるTシャツを着用し、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領を称賛する姿が映っていた。

警察当局は暴動当日に1500人近くを逮捕したが、そのほとんどを釈放している。

最高裁は被告が5つの犯罪を犯したと裁定した。▽犯罪組織の結社▽クーデター▽法治に対する攻撃▽器物損壊▽その他破壊行為

被告は検察の主張を否定し、「非武装の平和的なデモに参加した」と主張していた。

この暴動に関与した別の被告3人の裁判も審理が行われており、数日中に結審するとみられる。

暴徒たちは昨年1月6日、ダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。

暴徒は機動隊のバリケードをかわし、屋根によじ登り、窓を割り、室内を荒らしまわった。

ダシルバ氏はボルソナロ氏が暴動を後押ししたと非難。検察による捜査が進められている。

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