ブラジル25年5月小売売上高、前月比0.3%減、2カ月連続マイナス
ブラジルの経済は高水準の借入コストを背景に、最近減速の兆候を示している。
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ブラジルの25年5月の小売売上高(季節調整値)が前月比0.2%減となり、市場の予想を上回る減少となった。統計機関IBGEが8日、明らかにした。
同期間に工業生産も減少したことから、経済減速の兆候を裏付ける結果となった。
IBGEによると、25年5月の小売売上高は4月比で0.2%減。2か月連続で減少した。4月は0.3%減であった。
ロイター通信のエコノミストは0.2%の増加と予想していた。
IBGEは報告書の中で、「通常は小売部門を後押しする母の日さえも、2ヶ月連続のマイナスを阻止できなかった」と指摘した。
年初の小売売上高は記録的な高水準に達したものの、勢いに陰りが見える。
ブラジルの経済は高水準の借入コストを背景に、最近減速の兆候を示している。
中央銀行は6月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定した。
これは2006年7月以来の水準で、インフレを抑制すると期待されている。