◎当局はボルソナロ政権で法務・公安相を務めたトレス氏も逮捕している。
ブラジル検察庁は17日、首都ブラジリアの政府庁舎が襲撃を受けた事件について、数十人を起訴したと発表した。
ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の支持者たちは今月8日、連邦議会や最高裁を襲撃し、機動隊と衝突した。
最高裁は先週、検察庁に対し、ボルソナロ氏を捜査対象に加えるよう命じた。
当局はボルソナロ政権で法務・公安相を務めたトレス(Anderson Torres)氏も逮捕している。
検察はこの事件を調査する委員会を設置し、襲撃に直接関与した者だけでなく、支援者も捜査の対象になると国民に約束した。
委員会は襲撃に関与したとされる39人を勾留し、予防措置としてその資産4000万レアル(約10億円)を凍結するよう求めている。
39人の身元は明らかにされていない。
検察庁は声明で「16日遅くに起訴状を発行した」と発表した。「被告らは組織犯罪、民主主義と憲法を破壊する暴力的試み、クーデター、公共財への損害の罪で起訴されました...」
警察はこれまでに1000人以上を逮捕している。
チームボルソナロはダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領を追放するために連邦議会・大統領府・最高裁に攻め込み、ボルソナロ氏の復権を要求した。
検察庁は罪状について、「暴徒は暴力と脅迫を用いて、民主的な法の支配を破壊し、憲法が定める権限を阻止または制限しようとした」と説明している。
また同庁は、「暴徒の最終目標は暫定政府の設置だった」と指摘した。
デモ隊は各地の軍事基地周辺にキャンプを張り、軍に介入を求めていた。
パシェコ(Rodrigo Pacheco)上院議長は先週、暴動に関与したとされる人々のリストを提出し、検察庁はそれに基づいて最高裁に起訴状を送付した。さらに多くの暴徒が起訴される見込みである。