ブラジル25年6月インフレ率5.35%、市場の予想上回る
ブラジルの経済は高金利を背景に、最近減速の兆候を示している。
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ブラジルの統計機関IBGEが10日、先月の消費者物価指数(CPI)を公表した。
それによると、25年6月のインフレ率は前年同月比で5.35%増、5月の5.32%を上回った。
前月比では0.24%。5月の0.26%を下回ったものの、依然として中央銀行の目標値(3%±1.5ポイント)を上回っている。
ロイター通信のエコノミストは0.20%と予想していた。
中銀のガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は10日中に金融政策委員会に書簡を送り、目標未達を説明するとみられる。
ガリポロ氏は9日の記者会見で、インフレ率を目標水準に戻すことにコミットしていると語った。
中銀は先月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定した。
これは2006年7月以来の水準で、インフレを抑制すると期待されている。
ガリポロ氏は金利を長期にわたって据え置く方針を示している。
25年5月の小売売上高(季節調整値)は4月比で0.2%減。2か月連続で減少した。4月は0.3%減であった。
ブラジルの経済は高金利を背景に、最近減速の兆候を示している。