◎両国は貿易や移民に関する複数の協定を結ぶ予定。
ブラジルのダシルバ（Luiz Inácio Lula da Silva）大統領は22日、訪問先のポルトガル・首都リスボンでコスタ（António Costa,）首相らと会談した。
ポルトガルで生活するブラジル人は25万人以上。リスボンの首相府周辺にはダシルバ氏の訪問を歓迎する人々が集まった。
ダシルバ氏はコスタ氏との共同記者会見で、「欧米諸国がウクライナの戦争を煽っている」という先週の発言に関する論争には触れなかった。
ダシルバ氏は記者団に対し、「我が国はウクライナの領土を侵害、占領したロシアを糾弾するという以前の決定を支持し、国連の非難決議にも賛成票を投じてきた」と語った。
またダシルバ氏はブラジルを含む多くの国が「戦争の平和的解決に向けた仲介を後押しする」という提案を繰り返した。「私たちは全員、ロシアが間違っていると確信し、あらゆる決議でロシアを非難してきました...」
ダシルバ氏は先週、中国の習近平（Xi Jinping）国家主席と会談した際の発言を撤回したが、その後、「ウクライナも戦争終結を望んでいない」と発言し、物議をかもした。
報道によると、両国は貿易や移民に関する複数の協定を結ぶ予定。
コスタ氏は会見の中で、「両国の宇宙機関の協力協定を含む13の二国間協定に調印した」と発表した。
またコスタ氏はブラジルとの商業・人道的関係を維持することの重要性を強調した。
ダシルバ氏は25日に次の訪問先スペインに向かう予定だ。
