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▽トランプ氏は10日、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミに25%の関税を課す大統領令に署名。3月12日に発効する。
ブラジル、サンパウロ州の港近く(ロイター通信)

ブラジルのアルキミン(Geraldo Alckmin)副大統領は12日、ランプ(Donald Trump)米大統領による鉄鋼・アルミニウムへの関税について、「トランプ氏との対話を望んでいる」と表明した。

トランプ氏は10日、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミに25%の関税を課す大統領令に署名。3月12日に発効する。

アルキミン氏は記者団に対し、「ブラジルは対話に前向きであり、トランプ政権と接触する」と語った。

またアルキミン氏は関税割当が良い代替策になる可能性を示唆した。

米国への鉄鋼輸入第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。

トランプ氏は1期目に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課し、その後、カナダ、メキシコ、ブラジルなど一部の貿易相手国に無関税枠を認めた。

アルキミン氏は「全体として、米国は対ブラジル貿易で黒字を計上している」と強調。「トランプ氏が求める貿易赤字の解消にブラジルは含まれない」と述べ、協議に自信を示した。

トランプ氏は10日の記者会見で、「例外はない」と強調したが、米国が貿易黒字となっている国は除外する可能性があると示唆した。

アルキミン氏はこう強調した。「過去には関税が引き上げられると割当が設定された。当然だと思う...」

米国は2008年以来、対ブラジル貿易で黒字となっている。二国間の貿易額は昨年、800億ドル(約12兆3500億円)を超えた。

ブラジルの鉄鋼メーカーを代表するブラジル鉄鋼連盟「アコ・ブラジル(Aco Brasil)」は11日、トランプ関税について、「どちらにも利益をもたらさない」と指摘した。

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