◎ボルソナロ氏は複数の法廷闘争を抱えており、海外に逃亡する恐れがあるとしてパスポートを没収されている。
2024年3月16日/ブラジル、リオデジャネイロ、演説するボルソナロ前大統領(AP通信)

ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領16日、2022年の大統領選で敗北した後も政権を維持しようと企んでいたと軍司令官らが証言したことに反発し、どんな裁判も恐れていないと主張した。

ボルソナロ氏はリオデジャネイロ市長選のイベントに出席。司法が公表したレポートの詳細には言及しなかったが、自身を「迫害の犠牲者」と呼び、ルラ政権を非難した。

当局は今年2月にボルソナロ氏のパスポートを没収している。

ボルソナロ氏は支持者に対し、「私は他の国にとどまることもできたが、ここに戻ると決めた」と語った。

またボルソナロ氏は「司法が公平である限り、私はどんな裁判も恐れていない」と強調した。

司法当局が15日に公表したレポートには元陸軍司令官らによる警察への証言が含まれている。

司令官らは2022大統領選・決選投票の後、大統領府の会議に他の軍幹部らと出席。ボルソナロ氏はこの中で、選挙プロセスの確認と合法性を調査する委員会を設置したいと述べたとされる。

またボルソナロ氏はこの調査委員会で問題が確認された場合は国家非常事態を宣言することも考えていたとみられる。

しかし、軍・警察幹部らはこれらの提案を拒否。ボルソナロ氏に対し、そのような措置を取れば逮捕・訴追される可能性があると警告したという。

ボルソナロ氏は複数の法廷闘争を抱えており、海外に逃亡する恐れがあるとしてパスポートを没収された。

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