◎暴徒たちは昨年1月6日、ダシルバ大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。
2022年10月30日/ブラジル、首都ブラジリアの投票所、ボルソナロ大統領(Bruna Prado/AP通信)

2022年1月のブラジル連邦議会襲撃事件を調査している議会委員会は18日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領を国家反逆罪などで起訴するよう勧告した。

連邦上院・下院議員で構成される調査委員会はこの事件に関する報告書を賛成20ー反対11で支持した。

検察庁は現在、ボルソナロ氏が暴動を扇動したとして別途捜査している。

ボルソナロ氏はクーデター未遂など、複数の罪で起訴される可能性がある。

ボルソナロ氏は首都ブラジリアで記者団の取材に応じ、調査委員会の決定を不条理と非難した。

暴徒たちは昨年1月6日、ダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。

暴徒たちは機動隊のバリケードをかわし、屋根によじ登り、窓を割り、室内を荒らしまわった。

連邦議会の議員たちは当時、この暴動について、「軍と警察の協力なくして実現は不可能だった」と推測。ボルソナロ氏がデモ隊を組織し、ブラジリアに送り込んだと主張していた。

調査委員会はボルソナロ氏を国家反逆罪やクーデター未遂など、少なくとも4つの罪で起訴するよう勧告している

ボルソナロ政権の閣僚、軍幹部、警察官を含む数十人も起訴される見通しである。

スポンサーリンク