◎警察は2022年の大統領選を覆そうとした疑いで前法務・公安相やボルソナロ氏の顧問などの自宅や事務所を家宅捜索した。
ブラジル、首都ブラジリア、ボルソナロ前大統領(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジルの警察当局がボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の側近数人を国家反逆罪の疑いで捜査している。地元メディアが8日に報じた。

それによると、警察は2022年の大統領選を覆そうとした疑いで前法務・公安相やボルソナロ氏の顧問などの自宅や事務所を家宅捜索したという。

ボルソナロ氏は家宅捜索の対象ではなかったが、他の者と同様にパスポートを引き渡すよう命じられた。

この家宅捜索は最高裁判所の承認を経て実施された。

それによると、警察が予定している捜査対象は33件。そのうち4件で逮捕状が発行され、うち1件はボルソナロ氏が大統領時代に雇った特別顧問を対象としている。

TVグローボは情報筋の話しとして、「トレス(Anderson Torres)前法務・公安相を含む数人が逮捕されるという情報がある」と伝えている。当局は昨年1月にトレス氏を逮捕している。

ボルソナロ氏の弁護士はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ボルソナロ氏はパスポートの引き渡し命令に従うだろう」と書き込んでいた。

ボルソナロ氏を支持する暴徒たちは2022年1月6日、ダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。

暴徒たちは機動隊のバリケードをかわし、屋根によじ登り、窓を割り、室内を荒らしまわった。

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