ボリビアの暗号資産取引530%急増、通貨危機の中
ボリビアは深刻な経済危機に直面しており、米ドルの準備高はほぼゼロ。インフレ率は過去40年で最も高くなり、ガソリン不足が社会問題になっている。
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南米ボリビアの中央銀行は27日、通貨ボリビアーノの価値が下落する中、仮想通貨の取引が急増していることを確認した。
中銀が27日に公表したデータによると、電子決済チャネルと仮想資産のための決済手段を使用した25年上半期の取引額は24年上半期から530%以上急増し、294百万ドル(約425億円)に達したという。
25年5月の月間取引額は過去最高の68百万ドル(約98億円)となった。
ボリビアでは昨年6月まで暗号資産が禁止されていた。
中銀はデータの中で、「禁止令が解除されて以来、個別取引の件数は1万件を超えた」と述べている。
ボリビアは深刻な経済危機に直面しており、米ドルの準備高はほぼゼロ。インフレ率は過去40年で最も高くなり、ガソリン不足が社会問題になっている。
通貨ボリビアーノは政府の介入によって安定しているにもかかわらず、今年、闇市場でその価値の半分を失った。