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▽米国では2022年初頭以来、鳥インフルにより、1億7000万羽近くのニワトリや七面鳥が殺処分された。
米国の養鶏場(Getty Images)

鳥インフルエンザと卵の価格高騰に悩まされている米国がブラジル産鶏卵を爆買いし、食肉用に飼育された鶏が産んだ卵に対する規制緩和を検討している。

全米の鶏卵卸売価格はこの4週間で半値以下になったが、それでも1ダース(12個)あたり約4ドル(600円)と高値が続いている。3週間前の平均卸売価格は1ダースあたり8ドル(1200円)であった。

ブラジル産卵が食料品店の棚に並ぶことはないが、ケーキミックス、アイスクリーム、サラダドレッシングなどの加工食品に使用されることになる。

輸入量を増やすことで、消費者は新鮮な卵を入手しやすくなるだろう。

ブロイラー鶏の卵の使用を許可するには規制を変更する必要がある。一部の食品安全専門家は有害な細菌が加工食品を汚染する危険性があると警告している。

米国では2022年初頭以来、鳥インフルにより、1億7000万羽近くのニワトリや七面鳥が殺処分された。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。

卵の全国価格は今年、史上最高値を何度も更新した。

卵の高騰は消費者、飲食業界、食品メーカーに大打撃を与えている。

消費者は食料品店に並ぶ卵の値札を見てウンザリし、レストランはメニュー価格を引き上げざるを得ない状況になっている。卵の卸売価格は2月に53.6%高騰したが、今月ようやく値下がりした。それでも多くの消費者が高いと感じている。

トランプ政権の関税政策でサプライチェーンが混乱し、生鮮食品などのコストが上昇する中、卵不足は食品インフレを煽ってきた。

政府は2月、卵の価格を引き下げる10億ドルの財政支援を発表した。この計画には農家がウイルスの蔓延を防ぐための支援や、ワクチンの研究も含まれている。

また政府はトルコ、ブラジル、韓国など、通常米国への鶏卵の供給が少ない国からの輸入を促進し、貿易戦争でギクシャクしている欧州にはより多くの鶏卵を供給するよう要請している。

ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)によると、2月の米国への鶏卵輸入量は前年に比べ93%増加したという。

食品医薬品局(FDA)は24日、ロイター通信の取材に対し、「全米鶏肉協議会(NCC)からの請願書を審査中であり、食肉用に飼育している鶏が産んだ卵の食用販売を許可するかどうか検討している」と述べた。

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