◎容疑者は少女に背後から近づき、映画のワンシーンのように口を手で押さえ、腰に手をまわし、森の中に引きずり込もうとした。
スリングショットを構える女性(Getty Images)

ミシガン州警察は12日、13歳の少年が妹を誘拐しようとした誘拐犯をスリングショットで撃退したと明らかにした。

同州警察によると、誘拐未遂事件は市内の住宅地で10日に発生。自宅の裏庭でキノコを採っていた8歳の少女が拉致されかけたという。

同州警察はプレスリリースの中で、「8歳の少女は森から現れた見知らぬ男に羽交い絞めにされた」と述べている。

この事件を担当する保安官はABCニュースの取材に対し、「容疑者は少女に背後から近づき、映画のワンシーンのように口を手で押さえ、腰に手をまわし、森の中に引きずり込もうとした」と語った。

妹が羽交い絞めにされるところを目撃した13歳の兄はスリングショットで容疑者を攻撃。頭と胸を撃ち抜き、妹を救った。

保安官は少年の行動を「並外れたもの」と称賛した。「兄は妹の命を救うためにスリングショットを構え、見事に命中させました...」

保安官によると、少女にケガはなかったという。

容疑者はその場から逃走したものの、近くのガソリンスタンドで州警察に逮捕された。

保安官によると、容疑者は頭と胸に軽傷を負っていた。容疑者は17歳の少年とされ、警察に「少女を殴るつもりだった」と証言したという。

同州の検察当局によると、容疑者は誘拐未遂を含む複数の罪で起訴され、罪状認否は11日に行われたという。

保釈金は15万ドルで、次の審理は5月17日に予定されている。

警察は容疑者の氏名を公表していない。

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