◎オンディンバ大統領は8月の大統領選で3期目の当選を果たしてから1週間後に拘束された。
米ワシントンD.C.連邦議会(Getty Images)

米国務省は24日、今年8月の軍事クーデターで大統領を追放した西アフリカ・ガボンへの対外援助を停止すると発表した。

オンディンバ(Ali Bongo Ondimba)大統領は8月の大統領選で3期目の当選を果たしてから1週間後に拘束された。

米国務省は24日付けの声明でガボンの大統領追放を正式にクーデターと認めた。

同省はガボンに対する対外援助の大半を停止したうえで、「人道、保健、教育援助は継続する」としている。

同省によると、バイデン政権は9月26日時点でガボンへの対外援助を一時的に停止していたという。

オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。

西側の選挙オブザーバーは8月の大統領選について、「公正なものではなく、不正が散見される」と批判していた。

反乱軍はクーデター後、国家機関をすべて解体すると宣言。大統領を選出した後、新たな機関を発足させると発表した。

世界銀行によると、ガボンは世界で最も貧しい国のひとつであり、15~24歳の40%近くが職に就いていない。(2020年調査)

米政府は今月初め、ニジェールでも同様の措置をとり、同国へのテロ対策支援と軍事訓練を停止した。

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