◎ハリスコ新生代は2009年に誕生した比較的新しい組織だが、メキシコで活動する麻薬カルテルの№2と目されている。
2010年4月12日/メキシコと米国の国境付近で押収された麻薬(Getty-Images/AFP通信)

米財務省は2日、メキシコの麻薬カルテル「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」の活動に関与した警察官を含むメキシコ人6人に制裁を科すと発表した。

同省の外国資産管理局(OFAC)は、ハリスコ州の警察関係者がメキシコで最も暴力的かつ強力なカルテルに情報を提供したとしている。

OFACは2日の声明で、「制裁対象の警察官は賄賂と引き換えに警察の情報をハリスコ新生代に提供した」と述べた。

6人の中には西部のリゾート都市、プエルトバジャルタで活動するヒットマンやハリスコ新生代の元副官(故人)の親族が含まれている。

ネルソン(Brian Nelson)財務次官は声明の中で、「ハリスコ新生代はこの10年間、暴力と汚職の巣窟になっていた」と述べている。

ハリスコ新生代は2009年に誕生した比較的新しい組織だが、メキシコで活動する麻薬カルテルの№2と目されており、シナロアカルテルや他の武装組織と対立している。

生業は麻薬密売、武器密売、人身売買、密輸、殺人、ゆすり、恐喝、誘拐、拷問、石油窃盗、売春、マネーロンダリングなど。構成員は6000人以上と伝えられている。

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