◎米上院はバルト3国への支援を含む予算法案を賛成多数で可決。バイデン大統領の署名で成立する。
エストニア共和国、バルト海(Getty Images)

米連邦議会は23日、バルト3国のエストニア、ラトビア、リトアニアに対する今年の軍事・防衛支援予算2億8000万ドル(424億円)を承認した。

エストニア国防省はこれを歓迎する声明を発表。「NATO最大の同盟国である米国からの支援はエストニア、ラトビア、リトアニアにおける軍事インフラや能力開発プロジェクトを迅速に進めるのに大きく役立っている」と表明した。

米上院はバルト3国への支援を含む予算法案を賛成多数で可決。バイデン(Joe Biden)大統領の署名で成立する。

エストニア国防省の報道官は予算が上乗せされたことに言及。「これは米国がこの地域の安全と安定にコミットしていることを明確に示すものだ」と述べた。

米国防総省は2020年に創設されたバルト海安全保障構想(BSI)に基づき、エストニア、ラトビア、リトアニアの軍隊の軍事力と相互運用性の開発を支援している。

エストニア国防省によると、米国の資金提供の焦点はバルト3国における防空、海上状況認識、陸上戦力の開発であり、2023年にはBSIの下、3カ国に合計2億2500万ドルの予算が割り当てられたという。

スポンサーリンク