◎米国内で1,900店舗以上を運営するターゲット・コーポレーション(Target Corporation)は、ウィスコンシン州の店舗の駐車場で発生したカードをめぐる争いの中で被害者が銃の撃鉄を起こしたため、決断を下した。
現地メディアによると、アメリカの小売り大手ターゲット・コーポレーション(Target Corporation)は、店外でトレーディングカードをめぐる暴力が発生したことを受け、ポケモンカードとスポーツトレーディングカードの店頭販売を停止したという。
米国内で1,900店舗以上を運営するターゲット社は、ウィスコンシン州の店舗の駐車場で発生したカードをめぐる争いの中で被害者が銃の撃鉄を起こしたため、決断を下した。
同社は声明の中で「顧客と従業員の安全を守ることが当社の最優先事項です」と述べた。
トレーディングカードの売り上げはコロナ禍の影響で急増した。インターネットオークションeBayによると、アメリカの2020年のポケモンカードの売り上げは前年から574%、フットボールカードの売り上げは1,586%増加したという。
同社によると、販売停止は一時的な措置で、オンライン販売は継続するという。
ミルウォーキー・ジャーナル・センティネルによると、カードをめぐる争いは5月7日にウィスコンシン州ブルックフィールドにあるターゲット社の店舗の駐車場で発生したという。
センティネルは、「店舗でスポーツトレーディングカードを購入した男性が4人組に暴行を受けた」と報じた。同州の警察当局によると、暴行を受けた男性は隠し持っていた銃の撃鉄を起こし、カード強盗を追い払ったという。
被害者は引き金は引かず、その後、現場から逃亡した23歳から35歳の男4人は逮捕された。
ターゲット社は以前、トレーディングカードの販売を1人あたり1日1パッケージに限定すると発表していた。
ポケモンカードの専門家によると、ソーシャルメディアで活躍しているポケモンマスターたちがパッケージを開封してカードの種類をチェックする動画は子供を中心に人気を集めているという。
ポケモンの初期シリーズから高い人気を誇るリザードンのプレミアカードは今年3月に40万ドル(約4,400万円)で取引された。