◎負傷した警察官2人は病院に搬送され、1人は死亡した。

◎容疑者はナイフを振り回したため、その場で射殺された。身元は明らかにされていない。
2021年4月2日/ワシントンD.C.議会議事堂前の道路、議会警察の関係者たち(AP通信/スコット・アップルホワイト)

報道によると、ワシントンD.C.議会議事堂入り口のバリケードに車が突っ込み、警察官2人が巻き込まれたという。

合衆国議会警察(USCP)のヨガナンド・ピットマン長官代行は記者団に対し、負傷した警察官2人は病院に搬送され、1人は死亡したと述べた。

ABCニュースによると、容疑者はナイフを振り回したため、その場で射殺されたという。身元は明らかにされていない。

ビットマン長官代理は死亡した警察官と容疑者の身元を明かさず、「進行中の脅威は存在せず、1月6日の暴動と関連があるとは思えません」と述べた。

2021年4月2日/ワシントンD.C.議会議事堂前の道路、容疑者の車と議会警察の関係者たち(AP通信/スコット・アップルホワイト)
2021年4月2日/ワシントンD.C.議会議事堂前(ケビン・ドレンネン/ABCニュース)

事件を受け、議会議事堂周辺の道路は封鎖された。

ABCニュースによると、議会議事堂の関係者は現地時間2日午後1時20分頃に「外部でセキュリティ上の脅威が発生したため、議会への出入りは禁止された」というメッセージを受け取ったという。伝えられるところによると、議会議事堂内で混乱は発生しておらず、関係者は自由に内部を移動できるとのこと。

連邦捜査局(FBI)の調査官はABCニュースの取材に対し、「意図的な攻撃かどうかは現時点ではまだ分からない」と述べた。

事件発生直後に派遣された約40人の州兵は暴動鎮圧用の装備を着用し、事件が発生したコンスティテューションアベニューへのアクセスを遮断した。また、最高裁判所横のイーストキャピトルストリートの道路と歩道も封鎖され、歩行者の立ち入りも禁止されている。

1月6日の暴動では警察官1人を含む5人が死亡し、数十人が負傷した。ドナルド・トランプ前大統領の選挙転覆反乱軍に立ち向かったUSCPのブライアン・シックニック氏は翌7日に死亡し、アーリントン国立墓地に埋葬された。

当局は議会議事堂の周囲に高強度フェンスを設置し、建物周辺の道路の交通を数カ月制限していたが、ここ数週間でいくつかの制限を緩和していた。

ピットマン長官代行は今回の事件と1月6日の暴動に関連はないように見えると述べたが、専門家はABCニュースのインタビューの中で、「議会議事堂は暴力の標的になっている」と主張した。事件発生地点と上院の建物の入り口は90mほどしか離れていない。

2021年4月2日/ワシントンD.C.議会議事堂前の道路、警察と州兵(AP通信/スコット・アップルホワイト)
スポンサーリンク