◎マスク氏は今年4月、ツイッター社を440億ドルで買収すると発表した。
Twitterの株主は13日、テスラ社のマスク(Elon Musk)CEOによる440億ドルの買収を承認した。
報道によると、マスク買収案件はサンフランシスコの本社と株主による短いオンライン株主総会で承認されたという。
ツイッター社は法廷でマスク氏に買収を迫る予定だ。
しかし、マスク氏はツイッター社が必要な情報を提供しなかったと指摘し、買収に難色を示した。
マスク氏は今年4月、ツイッター社を440億ドルで買収すると発表した。
しかし、同氏は7月、ツイッター社がbotやスパムアカウントの情報を開示せずに、「botやスパム数は全ユーザーの5%未満」と報告したと主張。腹を立てた。
同氏は5月時点で買収に興味が亡くなったと主張していたが、ツイッター社は取引から手を引くことはできないと主張している。
ツイッター社はボット数を5%未満と説明しているものの、マスク氏はその数倍にのぼる可能性があると指摘している。
ツイッター社の13日時点の評価額は320億ドルまで低下し、マスク氏の提示額を大きく下回っている。
株主はマスク氏が買収に応じれば良し。応じなければ法廷で追及するよう会社に求めている。
両陣営は来月、デラウェア州の裁判所で拳を交える予定。裁判官はマスク氏に買収の責任があるかどうかを審理する。
一方、株主総会の直前、ツイッター社の内部告発者であるザトコ(Pieter Zatko)氏は米上院司法委員会に対し、ツイッターのセキュリティには欠陥があると証言した。
ザトコ氏は証人席で宣誓したうえで、「ツイッターは公衆を欺いている」と糾弾した。
またザトコ氏は、「私がツイッターのセキュリティ基準を10年遅れと呼び、解雇されたという噂は間違っている」と証言した。
ザトコ氏はツイッターのボット数は公式見解よりはるかに多いというマスク氏の主張を公然と支持してきたが、ボット数の問題については証言しなかった。
デラウェア州の裁判所は先週、マスク陣営にツイッター社の内部告発者の証言の使用を許可した。
上院委員会はボット数やマスク氏の買収案件ではなく、セキュリティの欠陥がもたらす国家安全保障の問題に焦点を当てている。