◎ワシントンD.C.議会議事堂の混乱は生配信され、アメリカは世界に恥をさらした。
◎ジョージア州やニューメキシコ州などの州議会議事堂でも同様の混乱が発生し、当局は対応に追われている。
2021年1月6日 AP通信/ワシントンD.C.ホワイトハウス、トランプ大統領

1月6日、プロトランプ集団がワシントンD.C.議会議事堂に侵攻した影響で、選挙人団の票集計作業はストップした。

<今後の予定>
12月8日:集計締め切り
12月14日:選挙人投票(538人)
12月23日:連邦議会に結果を通知
1月6日:票集計、勝利宣言
・1月20日正午:就任式

さらに、ジョージア州やニューメキシコ州などの州議会議事堂でも同様の混乱が発生し、当局は対応に追われている。

ジョー・バイデン氏の勝利に反対する数百人の市民は、「選挙を盗むな!」「USA!USA!」「あと4年!あと4年!」などと叫び、トランプ大統領を熱烈に応援した。

ABCニュースによると、ニューメキシコ州警察は数百人のトランプ集団が州議会議事堂周辺に集まったため、州知事、州務長官、州議会議員、関係者などを避難させたという。

民主党のブライアン・エゴルフ州議長は記者団に対し、「暴力行為で政権交代が遅れたのはアメリカ史上初めてだ。これは恥ずべき行為であり、議会がすぐに回復することを願っている」と怒りをあらわにした。

ワシントンD.C.議会議事堂の混乱は生配信され、アメリカは世界に恥をさらした

ジョージア州の州務長官とスタッフは武装したプロトランプ抗議者が集まってきたため、州議会議事堂から避難した。

同州のガブリエル・スターリング氏はAP通信の取材に対し、「ブラッド・ラフェンスパーガー州務長官とチームは危機を回避するために去った」と述べた。

州議会議事堂に集まった抗議者の一部はライフルを装備し、臨戦態勢を取っていたという。

トランプ大統領は過去数日の間、ラフェンスパーガー州務長官を激しく罵り、「票を裁断した犯罪者」と呼んでいた。

2021年1月6日 Getty Images/ワシントンD.C.議会議事堂
2021年1月6日 ロイター通信/ワシントンD.C.議会議事堂

ウィスコンシン州では集団が州議会議事堂周辺をうろつき、車のクラクションを鳴らして警察を威嚇したと伝えられている。

コロラド州では数百人が議事堂前で抗議を開始したため、市長は警察に出動を要請し、議事堂の封鎖を指示したという。

サウスカロライナ州でも同様の混乱が発生し、議員や関係者は侵攻前に避難した。

一方、トランプ大統領はワシントンD.C.の混乱に動じることなく「選挙は盗まれた」とツイートし、プロトランプ集団の侵攻を正当化しようとした。

ドナルド・トランプ大統領:
「選挙は悪意を持って奪われました。偉大な愛国者たちは極めて無礼に選挙を奪われました。それに抵抗する愛国者たちが抗議を起こしました」

この日を永遠に覚えておいてください!」

2021年1月6日 ロイター通信/ワシントンD.C.議会議事堂
2021年1月6日 AP通信/ワシントンD.C.議会議事堂前、治安維持部隊vsプロトランプ抗議者
2021年1月6日 AP通信/ワシントンD.C.議会議事堂前、治安維持部隊vsプロトランプ抗議者

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