◎事故は12日の現地時間午後1時20分頃に発生した。
2022年11月12日/米テキサス州ダラス、軍用機2機が墜落する瞬間(Nathaniel Ross Photography/AP通信)

米当局は13日、テキサス州ダラスの航空ショーで軍用機2機が空中衝突し墜落した事故について、関係機関と連携して調査を進めていると明らかにした。

事故は12日の現地時間午後1時20分頃に発生した。この航空ショーは11日の退役軍人の日に合わせて開催されていた。

SNSで共有された動画には低空を飛行するB-17フライングフォートレス爆撃機(Boeing B-17 Flying Fortress)とP-63キングコブラが接触、墜落するところが映っている。

2機はダラスの空港近くの草地に墜落した。

国家運輸安全委員会(NTSB)の担当官は記者会見で、「2機が同じ空域を全く同じタイミングで飛行していた理由を解明する必要がある」と説明した。

報道によると、2機は航空ショーの会場に向かっていたとみられる。

ダラス裁判所のジェンキンス(Clay Jenkins)判事は13日、検視官の報告を引用し、「6人の死亡が確認された」とツイートした。

ジェンキンス氏によると、当局は6人の身元確認作業を続けているという。消防は地上で爆発に巻き込まれた人はいないと報告している。

連邦航空局(FAA)も調査官を派遣している。

NTSBの担当官によると、B-17には5人、P-63にはパイロット1人が搭乗していたという。

両機は航空ショーを主催する非営利団体「コメモラティブ・エアフォース(Commemorative Air Force)」の所有。

AP通信によると、B-17の操縦士は従軍経験のある陸軍の退役軍人で、アメリカン航空に36年間勤務していたという。

APは関係者の話を引用し、この航空ショーの主催者は金曜日(11日)にリハーサルを行い、パイロットはショーの全工程を把握したうえで本番に臨んだという。

また2機は、「2回目のショーに望むべく準備を行っていた最中に衝突した」可能性が高いという。

APの取材に応じた関係者は、「映像を何度も見たが、現時点で結論を出すことはできない」と述べている。「25年航空ショーに携わってきましたが、2機があのような形で衝突した理由が全く分かりません...」

NTSBによると、▽両機の残骸回収▽航空ショー関係者の聴取▽パイロットの訓練記録▽機体のメンテナンス記録などをチェックする予定だという。

NTSBの担当官は「現時点でハッキリしたことは分からず、推測もしない」と述べた。

NTSBは4~6週間以内に予備報告書、18カ月後を目途に最終報告書を提出する予定としている。

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