◎爆発現場の近くで人間のものと思われる組織(遺体の一部)が発見された。
◎重傷者はいない。計3名が病院に搬送された。
12月25日 AP通信/アメリカ、テネシー州ナッシュビル、爆発現場

12月25日早朝、米テネシー州ナッシュビルの市街地で駐車中のRV車が爆発した。

当局によると、ナッシュビルの警察は「発砲の通報」を受け、現場に警察官を派遣したという。

その後、現場に到着した警察官がRV車に気づき、本部に「車が爆発する」と報告した。なお、警察官が爆発物に気づいた経緯、車内に人がいたかどうかについては明らかにされていない。

RV車が爆発したのは25日午前6時30分頃。この時警察官は、近くの建物から人々を非難させていた。

ABCニュースによると、爆発現場の近くで人間のものと思われる組織(遺体の一部)が発見されたという。

メトロナッシュビル警察のジョン・ドレイク署長は記者会見で、「人間のものと思われる組織を発見した。結果が判明するまで少し時間がかかる」と述べた。

ジョン・ドレイク署長:
「警察官1名が爆発の衝撃で地面に叩きつけられ負傷した。また別の署員は一時的な難聴状態に陥った」

「重傷者はいない。計3名が病院に搬送された」

爆発現場、テネシー州ナッシュビル

ナッシュビル国際空港によると、爆風の影響で航空交通管制塔の電話とインターネットが不通になり、25日午後のフライトを停止したという。

AT&T(電話会社)は声明で、「爆発の影響で当社施設が損傷し、ナッシュビルとその周辺地域のサービスに不具合が生じている」と述べた。

連邦航空局によると、管制塔の通信機器はフライト停止発表から約1時間後に復旧したという。

爆発現場近くの住人、バック・マッコイ氏はABCニュースの取材に対し、「アパート全体を吹き飛ばすような爆発音を聞いた」と語った。

バック・マッコイ氏:
「爆発音を聞いた時、居間はガラス片に覆われていた。窓は砕け散り、壁はきしみ、床がガタガタ揺れた。アパートの全住人が驚き、混乱した」

「私のアパートはかなり高く、頑強だと思っていたが、窓ガラスは1枚残らず割れていた」

当局によると、爆発現場周辺の建物の多くが損傷を受けたという。

12月25日 ロイター通信/アメリカ、テネシー州ナッシュビル、爆発現場
12月25日 AP通信/アメリカ、テネシー州ナッシュビル、爆発現場

連邦捜査局(FBI)は声明で、「追求すべき手がかりを調査し、それに関連する技術的作業を進める」と述べ、爆発に関連する情報を持っている人はウェブサイト経由で提供してほしいと呼びかけた。

アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(BATF)も事件の調査を開始すると発表した。

当局は、トランプ大統領、ジョー・バイデン氏、チャド・ウォルフ国土安全保障長官、ジェフ・ローゼン司法長官に事件を報告したと述べた。

なお、同様の爆発が他のエリアで発生する可能性については明らかにされていない。ナッシュビル警察によると、爆発事件後、周辺エリアの取り締まりを強化したという。

ナッシュビルのジョン・クーパー市長は、25日午後から27日午後4時30分まで、爆発の影響を受けた地域に夜間外出禁止令を課すと発表した。

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