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▽TPSは母国が自然災害や武力紛争、その他異常事態に見舞われた場合に適用される。
米ワシントンDC、最高裁判所(AP通信)

最高裁判所が19日、ベネズエラ人に対する一時保護資格(TPS)を打ち切るというトランプ政権の決定を支持した。

現地メディアによると、最高裁は他の法的手続きが継続する間、TPS打ち切りを禁じた下級裁判所の命令解除を求めるトランプ政権の訴えを支持した。

TPSは母国が自然災害や武力紛争、その他異常事態に見舞われた場合に適用される。

バイデン前政権はこのプログラムを大幅に拡大し、現在では17カ国の100万人以上が対象となっている。

バイデン前政権はトランプ氏就任の1週間前にベネズエラ、エルサルバドル、ウクライナ、スーダンのTPSを延長していた。

トランプ政権は25年4月にベネズエラ人約35万人のTPSを打ち切ると発表。カリフォルニア州の人権団体がこれに異議を唱え、同州連邦裁判所は政府に打ち切り停止を命じた。

原告の弁護士は声明で、「この決定は米国現代史において、非市民から移民資格を剥奪する単独行動としては最大のものと考えている」と述べた。

また弁護士は「最高裁が何の理由付けもない命令を許可したことは本当に衝撃的だ」批判した。「最高裁の決定が人道的、経済的に与える影響は即座に感じられ、何世代にもわたって続くだろう」

トランプ氏は第1次政権にほぼ全てのTPSを打ち切ろうとしたが、司法に阻止されていた。

トランプ政権は3月、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の構成員約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。

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