NASA/ファルコン9ロケット

アメリカ航空宇宙局(NASA)とスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)は、4人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に送り込む準備を行っている。

乗組員はファルコン9ロケットのクルードラゴンカプセルに乗り込み、軌道に乗る。なお、この打ち上げシステムで人間を輸送するのは2回目。

ファルコン9ロケットの打ち上げ予定時刻は、11月15日19:27(現地時間)。

ただし、天候不良の影響でダイヤは既に24時間の遅延を余儀なくされており、さらに遅れる可能性もある。

さらなる天候不良やトラブルが発生した場合、次の打ち上げ予定日は11月18日になる。

NASA/左からシャノン・ウォーカー氏、ビクター・グローバー氏、マイケル・ホプキンス船長、野口 聡一氏

今回の乗組員は、NASAのシャノン・ウォーカー氏、ビクター・グローバー氏、マイケル・ホプキンス船長、そして日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する野口 聡一氏の4人。

4人は今回のミッションを「レジリエンス(心理学)」と呼んでいる。

ピクター・グローバー氏は、アフリカ系アメリカ人初の長期間ミッションに参加する。

チームはISSで約6カ月のミッションをこなす予定

ファルコン9ロケット打ち上げミッションをISSからサポートするのは、NASAのキャスリーン・ルビンス氏、ロシアのセルゲイ・ルイシコフ氏とセルゲイ・クド・スべルチコフ氏の3人。

ISSの入居者が7人になることで、実行できる微小重力科学実験の量が3倍に増加するという。

2020年11月12日 NASA/発射を想定したリハーサルの様子

NASAの管制官は天候を注意深く見守っている。

フロリダが快晴、無風であっても、発射は許可されない。

打ち上げ後のトラブルで緊急着水が必要になった場合、着水予定地点周辺の強風と荒波を回避する必要がある

管制官は最新鋭の機器で、「フロリダ東海岸周辺~大西洋~アイルランド西海岸周辺の約50地点」の気象を注視している。

またスペースXは、最初のステージで切り離されるファルコン9ロケットのブースターを回収、再利用する予定であり、着水地点の波が高くなるほど、この回収ミッションは困難になる

スペースXは宇宙飛行士の輸送手段開発、テスト、飛行を実現するために、NASAと30億ドル以上の契約を結んだ。

NASAはボーイング社とも同様の契約を締結している。

NASAによると、低軌道への輸送を「委託」する新しいモデルで調達コストを数十億ドル削減し、月と火星へのの野心的なプロジェクトをさらに加速させる予定だという。

スペースXとNASAは宇宙飛行士を月に送り込む「新しいロケット」のテスト準備を進めており、2024年までに達成したいと考えている。

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