◎米共和党のローレン・ボーベルト下院議員は4人の子供に軍用ライフルを持たせ、笑顔で写真を撮り、銃規制を求める民主党と人権団体を挑発した。
2021年12月8日/米共和党のローレン・ボーベルト下院議員がツイッターに投稿した写真(Lauren Boebert/ツイッター)

12月8日、共和党のローレン・ボーベルト下院議員は4人の子供に軍用ライフルを持たせ、笑顔で写真を撮り、銃規制を求める民主党と人権団体を挑発した。

ボーベルト議員はツイッターに、「我が家には6人のトーマス・マッシー下院議員がいます」と投稿し、12月5日のツイートで物議を醸した共和党のマッシー下院議員を擁護した。「ただし、予備の弾薬はありません」

マッシー議員は5日、「メリークリスマス🎄サンタさん、弾薬を持ってきてください🎁」とツイートし、サンタに軍用ライフルの弾薬をおねだりした。

銃規制に反対する右翼と一部の共和党員は誇らしげに銃を構えるマッシー議員とその家族を称賛し、極右活動家と思われるユーザーは、「クリスマス武装パーティを推奨してくれてありがとう🔫」と投稿した。

しかし、大多数のユーザーがライフル家族写真を非難し、一部のユーザーはミシガン州の学校で発生した銃撃事件を引用し、「子供に銃を持たせるべきではない」「保護者は銃を厳格に管理しなければならない」などと指摘した。

11月末にミシガン州の学校で発生した銃撃事件では学生4人が射殺され、7人が負傷した。容疑者のイーサン・クランビー(15歳)は父親の銃を使ったと証言しており、当局はクランビーの両親も過失致死傷罪で起訴している。

しかし、ボーベルト議員は批判に直面したマッシー議員を擁護し、軍用ライフルを「クリスマスカード」と呼んだ。

民主党のリベラルチームは両議員を厳しく非難した。急進的左派のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員は怒りのツイートを発信し、10万近くのいいねを獲得している。

ボーベルト議員はこのツイートに即座に反応し、「軍用ライフルは4人の幼い子供へのクリスマスプレゼントである」と述べ、火に油を注いだ。「民主党の議員は自分の立場を利用して、私の幼い子供を攻撃しています。それはとても良くないことです」

ボーベルト議員は先週、民主党のイルハン・オマル下院議員を「イスラム過激派組織のジハード主義者のように見える」と嘲笑し、激しく非難されていた。

主要メディアによると、民主党のリベラル派はボーベルト議員を議員委員会から追放する決議案をまもなく提出する予定だという。

昨年の選挙で初当選したボーベルト議員は今年初め、議会議事堂に銃を持ち込むと宣言し、警察当局に注意された。ワシントンD.C.の中心部で拳銃を所持することは原則禁止されており、特別な許可を必要としない競技用の銃でも鍵付きケースで厳重に保管することが義務付けられている。議会議事堂に銃を持ち込めるのは特別な許可を得ているシークレットサービスと警察当局のみ。

2020年11月/左から民主党下院議員のアヤンナ・プレスリー氏、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏、イルハン・オマル氏、ラシダ・タリーブ氏(ロイター通信)
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