◎米国のカマラ・ハリス副大統領はジョー・バイデン大統領の定期健康診断受診に伴い、85分間大統領代行を務めた。
2021年11月19日/メリーランド州、ベセスダのウォルターリード国立軍事医療センター、ジョー・バイデン大統領(Evan Vucci/AP通信)

11月19日、米国のカマラ・ハリス副大統領はジョー・バイデン大統領の定期健康診断受診に伴い、85分間大統領代行を務めた。

バイデン大統領は定期的に結腸内視鏡検査を受けており、19日にメリーランド州の国立軍事病院で85分間麻酔下に置かれた。

AP通信によると、バイデン大統領は血液、視覚、歯、胃腸、神経などの検査も行ったという。2009年からバイデン大統領の主治医を務めるケビン・オコナー医師は検査後の声明で、「まもなく79歳を迎えるバイデン大統領は大統領職を首尾よく遂行できる男です」と述べた。

またオコナー医師は、バイデン大統領が演説中に「咳」をする回数が増えている原因と、歩行がぎこちなく見える原因について調査したと明らかにした。オコナー医師はホワイトハウスが発表した報告書の中で、「バイデン大統領の咳は胃食道逆流症によるもので、歩行の硬化は軽度の末梢神経障害、脊椎関節炎、および1年前の足の骨折の影響」と報告した。

さらにオコナー医師は、結腸内視鏡検査の過程で約3mmの「良性に見えるポリープ」を確認・除去したと述べた。

一方、米国初の女性大統領(黒人としても初)に就任したハリス副大統領は、ホワイトハウスの大統領執務室ではなく副大統領室で職務を遂行した。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は19日の定例会見で、健康診断に伴う権力の一時的な委譲は珍しいことではなく、今回も合衆国憲法に基づいて実施されたと述べた。

ジョージ・W・ブッシュ大統領は2002年と2007年に同じ手続きを使っている。

オコナー医師の報告書によると、バイデン大統領のBMIは「少し肥満」に分類するが、コレステロール値は正常値に収まっていた。バイデン大統領はオコナー医師が処方する薬と、市販のアレルギー薬アレグラとペプシドを服用している。

バイデン大統領はホワイトハウスに戻った後、記者団に「何も変わっていない」と述べ、「58歳の誕生日を祝うのを楽しみにしている」と冗談を言った。

ドナルド・トランプ前大統領(75歳)は、2020年の大統領選挙期間中にコロナウイルスに感染したことを隠蔽し、大統領権限の扱いに関する議論を巻き起こし、非難された。

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