◎容疑者はインターネットに暴言や偏見に満ちた発言を投稿していた。
2022年4月13日/ニューヨーク市警、フランク・ジェームズ容疑者(Seth Wenig/AP通信)

ニューヨーク市警は13日、ブルックリン地区の地下鉄内で銃を乱射したとして、62歳のフランク・ジェームズ容疑者を逮捕したと発表した。

容疑者は12日のラッシュアワーに地下鉄の車内で発煙筒を使用し、乗客10人を撃って負傷させた。現地メディアによると、怪我をした人は23人に増加し、撃たれた10人のうち5人は重傷だが命に別状はないという。

容疑者は事件時、ガスマスク、建設作業用と思われるヘルメット、ベストを着用していた。

NY市警は13日の記者会見で、「容疑者は抵抗することなく身柄を拘束された」と述べた。

当局によると、ジェームズ容疑者は大量輸送システムに対するテロやその他の暴力を禁止する連邦法違反など、いくつかの容疑で起訴される予定だという。裁判で有罪が確定すれば終身刑を言い渡される可能性がある。

NY市警は30時間に及ぶ大規模捜査の末、容疑者を逮捕した。事件後、当局は市内の地下鉄の警備体制を強化している。

NY市警によると、容疑者には逮捕歴(9回)があり、オハイオ州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州、ニュージャージー州などを転々としていたという。

容疑者の捜索は地下鉄構内の監視カメラが故障した影響で難航した。CNNニュースなどによると、駅職員と警察当局はカメラが壊れた原因を特定するために奮闘したという。報道によると、容疑者がカメラを破壊した可能性は低い。

容疑者は現場から逃走する再、レンタカーを使用していた。

NY市警は会見の中で、「容疑者がフィラデルフィア(ペンシルベニア州)でレンタルしたバンからグロック9mm拳銃、弾倉3個、ガソリンの入ったプラスチック容器、容疑者の名前が書かれたクレジットカードを発見した」と明らかにした。

FBIは供述書の中で、容疑者は11日にフィラデルフィアでバンをレンタルし、それを運転してニューヨークに向かい、翌日に現地に到着したとしている。

またFBIは、拳銃はオハイオ州で合法的に購入されたことも明らかにした。

NY市警は動機を明らかにしていない。AP通信は当局者のコメントを引用し、「容疑者はインターネットに暴言や偏見に満ちた発言を投稿していた」と報じた。

容疑者は14日に出廷する予定である。

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