◎ミスユニバース機構は現在、既婚女性、トランスジェンダー女性、シングルマザーも大会に出場できるようにすることで、このブランドをより包括的なものに変えようとしている。
ミスユニバースの冠(Tiffany Wertheimer/Getty Images)

米国に拠点を置くミスユニバース機構(MUO)は13日、ファイナリスト30人が性的嫌がらせを受けたとされるジャカルタ大会を運営するインドネシア支部を除名処分にすると発表した。

ジャカルタ大会に出場した7人の代理人は先週、同大会を運営するPTカペラ・スワスティカ・カルヤを刑事告訴したと明らかにした。

同大会は7月29日~8月3日に開催された。

報道によると、ファイナリストたちは身体に傷、セルライト、タトゥーがないかチェックするため、突然ボディチェックを受けるよう命じられたという。

そのうち少なくとも5人がトップレスの写真を撮られたとされる。

MUOは声明で、「インドネシア支部が我々のブランド基準、倫理、期待に応えていないことは明らかだ」と述べ、厳しく非難した。

またMUOはPTカペラ・スワスティカ・カルヤが運営するマレーシア大会を中止すると発表した。

MUOは苦情を申し立てた女性たちに謝意を示し、「MCUの最優先事項は女性に安全な大会を提供することだ」と述べた。

今年73回目を迎えるミスユニバースは東南アジア、特にインドネシア、フィリピン、タイで人気が高く、優勝者や出場者はSNSインフルエンサーになることが多い。

MUOは現在、既婚女性、トランスジェンダー女性、シングルマザーも大会に出場できるようにすることで、このブランドをより包括的なものに変えようとしている。

インドネシア支部はインスタグラムに声明を投稿。「我々は2023ミスユニバース・インドネシア大会に参加した職員や関係者にボディチェックを通じて女性にセクシャルハラスメントを行うよう命じたり、許可したり、要求したことは一度もない」と述べ、運営会社を非難した。

また同支部は「いかなる形態の暴力やセクハラにも断固として反対する」と表明した。

MUOはインドネシア大会の優勝者について、11月に予定されているファイナルへの出場を許可するとしている。

ジャカルタ警察はファイナリスト7人の告発状を受理し、捜査を進めている。報道によると、告訴する人数は増える模様。

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