◎各紙の世論調査によると、ペンス氏の支持率は1桁台にとどまっている。
2016年7月16日/ニューヨークの会見場、ドナルド・トランプ氏とマイク・ペンス州知事(Doug Mills/The New York Times/Getty Images)

米国のペンス(Mike Pence)前副大統領が5日、連邦選挙委員会に2024大統領選の立候補届を提出した。

共和党予備選の主要候補はトランプ(Donald Trump)前大統領、フロリダ州のデサンティス(Ron DeSantis)知事、そしてペンス氏の3人と考えられている。

各紙の世論調査によると、ペンス氏の支持率は1桁台にとどまっている。

ペンス氏は6月7日のアイオワ州集会で立候補を表明する予定だ。

世論調査で2位のデサンティス氏に大差をつけているトランプ氏も各地でバイデン政権への攻勢を強めている。

ペンス氏はトランプ政権の保守的な政策を引き継ぐ候補のひとりだ。

一部のアナリストはペンス氏の政策について、「トランプ政権より比較的穏健な中道保守層を意識したブッシュ政権に近い政策を取る可能性がある」と指摘している。

ペンス氏は自らを「キリスト教、保守主義者、共和党員の代弁者」と評し、トランプ氏の忠実な副官として活躍した。

しかし、2021年1月の連邦議会襲撃以降、ペンス氏はトランプ氏と距離を置くようになった。

トランプ氏はペンス氏が連邦議会で大統領選の結果をまとめようとした際、バイデン(Joe Biden)氏の勝利を覆すよう圧力をかけ、これを拒否したペンス氏を「意気地なし」と罵った。

一部の暴徒も連邦議会に押し入った際、「マイク・ペンスを吊るせ」と唱えるなど、多くのトランプ支持者がペンス氏を裏切り者とみなしている。

ペンス氏は今年3月のインタビューで、「トランプ氏が暴動を奨励し、私の家族と議事堂にいた全員の命を危険にさらした」と非難していた。

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