メキシコ、カナダとの貿易強化へ、トランプ関税迫る中
トランプ氏は8月1日からメキシコ産輸入品に30%、カナダに35%の関税を課すと表明。他の国々にも同様の警告を発し、「米国が納得する協定」を締結するよう迫っている。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は16日、カナダのカナダのカーニー(Mark Carney)首相と電話会談を行い、8月1日に発効するトランプ関税を踏まえ、両国の貿易関係を強化することで合意したと明らかにした。
シェインバウム氏は定例会見で、「カーニー首相と米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)協定を尊重すべきであることに合意し、トランプ(Donald Trump)大統領から受け取った書簡の内容を共有した」と語った。
トランプ氏は8月1日からメキシコ産輸入品に30%、カナダに35%の関税を課すと表明。他の国々にも同様の警告を発し、「米国が納得する協定」を締結するよう迫っている。
シェインバウム氏は「トランプ政権と交渉するために両国が採用している戦略についてカーニー首相と話し合った」と述べた。
またシェインバウム氏、カーニー氏が近日中にメキシコを訪問する予定であると述べたが、日程には言及しなかった。
さらに、国内のビジネスリーダーたちとも最近面会し、トランプ関税への対応などについて協議したと明らかにした。
トランプ氏は3月、メキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を発動。中国には10%の追加関税を課した。
しかし、トランプ氏は2日後、USMCA対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除。その後、免除期間をさらに延長した。自動車と部品(25%)、鉄鋼・アルミニウム(50%)に対する関税(全世界対象)は発動済みである。