◎ロサンゼルス郡警察は、「事務的なミスにより、殺人未遂の罪に問われているジャクソン被告(19歳)を誤って釈放した」と発表した。
米ロサンゼルスの警察当局は8日、歌手のレディー・ガガの愛犬を散歩させていた男性を銃撃し、フレンチブルドッグ2匹を誘拐した容疑者を誤って釈放したと発表した。
警察は声明の中で、「事務的なミスにより、殺人未遂の罪に問われているジャクソン被告(19歳)を誤って釈放した」と述べている。
また警察は被告を確保するための取り組みを進めていると強調した。
ジャクソン被告は昨年2月にハリウッドで発生したレディー・ガガブルドック襲撃事件に関与し逮捕された5人のひとりである。
AP通信などによると、ジャクソン被告とギャング2人はレディー・ガガのフレンチブルドッグを誘拐するために車でハリウッドに移動し、ブルドッグを散歩させていたライアン・フィッシャー氏を尾行、襲撃した。
フィッシャー氏は激しい格闘の末、殴られ、首を絞められ、近くの民家に助けを求める途中、胸部を撃たれた。
被告がフィッシャー氏を襲撃する様子は防犯カメラにすべて記録されていた。「オー・マイ・ゴッド!撃たれた!助けて!胸から血が出てる!」
フィッシャー氏は九死に一生を得たが、肺の一部を失った。
フィッシャー氏は8日、ABCニュースに対し、「被告が釈放された経緯に深い懸念を抱いているが、法執行機関が誤りを正してくれると確信している」と述べた。「被告が速やかに出頭することを願っています...」
事件から2日後、フレンチブルドッグは事件に関与した被告のひとりである女性によって返還された。女性は当時、「2匹は電柱に縛り付けられていた」と警察に説明していた。
警察はレディー・ガガが愛犬に50万ドルの報奨金をかけたことに注目し、女性を問い詰めた。
女性は3人から犬を受け取った罪で起訴され、女性の父親も逮捕を免れる手助けをしたとして起訴された。
ジャクソン被告は殺人未遂や強盗の共謀などで起訴されており、5日に行われた公判の中で無罪を主張した。
ロサンゼルス郡警察はジャクソン被告が誤って釈放された経緯も調べている。