トランプ大統領の長女はホワイトハウスの上級顧問。コロナウイルスを恐れず家族旅行を満喫する

公人であるイヴァンカ・トランプ「ホワイトハウス上級顧問」は、連邦政府のガイドラインによって全土に外出自粛指示(ロックダウン)が出されているにも関わらず、個人的な理由でニュージャージー州旅行を行った。

トランプ大統領と連邦政府関係者が悪戦苦闘している中、イヴァンカ女史は過越祭(除酵祭)を祝うためにワシントンD.C.を離れ、トランプナショナルゴルフクラブ(ベッドミンスター)を訪れた。

この事案に対しホワイトハウスは、「上級顧問の家族旅行は個人的なものではなかった(?)」と述べた。現在、ワシントンD.C.とニュージャージー州では厳しい外出自粛要請が出されている。それにも関わらずなぜイヴァンカ女史は旅行を決行したのか?

連邦政府は、イヴァンカ女史、同女史の夫であり行政官でもあるジェレッド・クシュナー氏および3人の子供がニュージャージー州の「隔離された別宅」で穏やかなひと時を過ごした、と発表した。ただし、「イヴァンカ女史は遊んでいたわけではない。またニュージャージー州の別宅は周辺地域より人口が少なく、安全は確保されていた」と付け加えた。

ワシントンD.C.では、4月1日から厳しいロックダウン要請が発動されている。住民は「必要のない」外出を行えない状況下にあるのだ。もちろんニュージャージー州も同様である。同州で確認されたコロナウイルス感染者数は71,000人超、3,100人以上が死亡している。

ニュージャージー州はニューヨーク州に次ぐホットスポットと言われており、厳しいロックダウン措置が取られていることは説明するまでもないだろう。

ホワイトハウス上級顧問のイヴァンカ女史は、旅行を決行する少し前に「自宅待機できる人は(入院患者に比べると)幸運です」とツイートした。さらに過越祭の前日、同女史はニュージャージーのフィル・マーフィー州知事のツイートを共有。同州の住民に向けて「医療従事者たちを助けるために、自宅待機を継続してほしい」と依頼。マーフィー州知事も、ロックダウン要請が解除されるまで旅行は控えるよう、住民に呼びかけていた。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)も、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の住民に対し、不要不急の外出、旅行の自粛を求めている。

先週、スコットランドの最高医療責任者だったキャサリン・カルダーウッド博士は、国民に不要不急の外出、旅行の自粛を求めているにも関わらず国内旅行を行い、後日辞任。当初は、別宅で過ごすべく移動したことを認めたうえで、職務を遂行すると発表したが、世論から猛バッシングを受け辞任に追い込まれた

ホワイトハウス上級顧問のイヴァンカ女史は、今回の事態について謝罪のコメントを出すこともなく、静観を決め込んでいるようだ。なお、安倍首相の妻、昭恵女史も、イヴァンカ女史と同じく緊急事態宣言が出されているさ中に旅行を敢行、猛バッシングを受けている。

明恵女史は公人ではない。しかし、万一コロナウイルスに感染すれば、安倍首相もただでは済まないだろう。首相不在になっても日本政府は全く問題ない、と一部の関係者は言うが、ジョンソン首相の二の舞は避けねばならない。

17日、ジョンズ・ホプキンズ大学は、アメリカの感染者数が65万人を超え、約32,000人の死亡が確認されたと発表。同日、ホワイトハウス上級顧問イヴァンカ女史の父、トランプ大統領は、ロックダウンの段階的な解除をまとめたガイドラインを公開した。

ニューヨーク州のコロナウイルス死者数は11,000人を超えた。今、ロックダウンを段階的に解除すれば、世界経済は再び動きだし、強いアメリカが戻ってくる、とトランプ大統領は言う。地獄への扉を開くのか、はたまたストロングアメリカが返ってくるのか、トランプ大統領は大勝負に打って出るようだ。

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