◎米国では毎年、約8万人が腸炎ビブリオに感染し、100人前後が死亡している。
生ガキ(Getty-Images)

フロリダ州政府は17日、フォートローダーデールのレストランで生牡蠣を食べた男性が細菌感染(ビブリオ食中毒)で死亡したと発表した。

男性が食べた生牡蠣はルイジアナ州産。食べた日と亡くなった日は明らかにされていない。

現地メディアによると、同州ペンサコラでも先週、ルイジアナ産の牡蠣を生で食べた男性が死亡したという。

フォートローダーデールのレストラン「ラスティック・イン(Rustic Inn)」の経営者はサウスフロリダ・サンセンチネル紙の取材に対し、「60年以上にわたって数十億個の生牡蠣を提供してきたが、死亡事故は初めてだ」と述べ、亡くなった男性に哀悼の意を表した。「我々は自信をもって安全な牡蠣を提供してきました。本当にショックです...」

疾病予防管理センター(CDC)によると、腸炎ビブリオが牡蠣の見た目や匂い、味を変えることはないという。米国では毎年、約8万人がこの菌に感染し、100人前後が死亡している。

フロリダ州保健局の担当官は地元メディアのインタビューで、「男性が体調を崩した翌日、ラスティック・インの厨房をチェックし、牡蠣の在庫を調べた」と説明した。

担当官はラスティック・インの厨房に保管されていた牡蠣に問題はなかったと報告している。

ラスティック・インを含む生牡蠣を提供する多くのレストランがその危険性について警告する看板を掲げている。

ラスティック・インの経営者は、「生牡蠣は危険な食べ物の筆頭だが、私は生まれた日にそれを食べ、毎日食べ、今日も食べ、これからも食べ続けるだろう」と語った。

CDCによると、フロリダ州内で今年、生牡蠣などの貝類を食べて細菌に感染した人は26人報告され、そのうち6人が死亡したという。2021年は34人が発症、10人が死亡している。

ペンサコラで先週死亡した男性は、地元の市場でルイジアナ産の牡蠣を購入し食べたと報じられている。

フロリダ大学はウェブサイトの中で、「水温と気温が高くなるこの時期は特に気を付けなければならない」と警告している。

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