◎トランプ氏は3日夜に行われたアイオワ州の集会で、「準備しろ!」と支持者に呼びかけた。
2022年11月3日/米アイオワの共和党集会場、トランプ前大統領(Charlie Neibergall/AP通信)

トランプ(Donald Trump)前大統領は3日、中間選挙で民主党から上下両院を取り戻すと約束し、2024年大統領選で米国とホワイトハウスを取り戻すと誓った。

ニューヨーク・タイムズ紙などの米メディアはトランプ氏が11月14日に大統領選への出馬を正式表明すると報じている。

トランプ氏は3日夜に行われたアイオワ州の集会で、「準備しろ!」と支持者に呼びかけた。

「準備しろ、それだけだ。もうすぐだ...」

トランプ氏は「私たちの国を成功させ、安全で輝かしいものにするために、私はおそらくもう一度やるつもりだ!OK」と語った。

CNNニュースは情報筋の話を引用し、「トランプ陣営による大統領選出馬の公式発表は11月14日に行われるかもしれない」と速報で報じた。

インフレ圧力に苦しむ民主党はこの中間選挙で上下両院の支配を失う可能性が高いと予想されている。

トランプ氏は「今年こそ下院を取り戻す。そして上院を取り戻すつもりだ。我々はアメリカを取り戻すつもりだ。そして2024年...最も重要なことが起こる。我々は壮麗なホワイトハウスを取り戻すつもりだ」と語った。

アイオワ州は最初の予備選の開催地である。

最新の世論調査によると、76歳のトランプ氏が大統領選への出馬を表明すれば、共和党の指名獲得はほぼ間違いないようにみえる。

共和党の大統領候補に挙げられているのはフロリダ州のデサンティス(Ron DeSantis)知事、トランプ政権を影で支えたペンス(Mike Pence)前副大統領、元国連大使のヘイリー(Nikki Haley)氏など。

一方、79歳のバイデン(Joe Biden)大統領は再選を目指す意向を示しているが、複数の世論調査によると、民主党員の多くが別の候補を望んでいるという。

トランプ氏は数々の法的問題や捜査に直面しており、少なくとも1つの刑事捜査で起訴される可能性がある。

トランプ氏は現在、同氏の納税記録を入手しようとする委員会と法廷闘争を繰り広げている。

これとは別に、司法省はトランプ氏が機密文書を不適切に扱った可能性があるとして、捜査を進めている。

さらに、昨年1月の議会暴動を調査する下院委員会は、トランプに宣誓証言するよう求める召喚状を発行した。これを拒否すれば、議会侮辱罪で起訴される可能性がある。

合衆国憲法は大統領の任期を2期(8年)に制限している。間隔を開けて大統領に就任したのは1892年のクリーブランド(Grover Cleveland)氏のみ。

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