◎メタ社は2年前の連邦議会襲撃事件後、トランプ氏の両アカウントを凍結した。
2020年6月18日/米ワシントンD.C.ホワイトハウス、携帯をチェックするトランプ大統領(Alex Brandon/AP通信)

IT大手メタ・プラットフォームズは25日、トランプ(Donald Trump)前大統領のフェイスブックとインスタグラムアカウントの凍結を解除すると発表した。

メタ社は2年前の連邦議会襲撃事件後、トランプ氏の両アカウントを凍結した。

メタ社のクレッグ(Nick Clegg)国際問題担当プレジデントは声明で、「今後数週間のうちに凍結を解除する」と明らかにした。

またクレッグ氏は「国民は政治家の発言を聞くことができるはずだ」と述べた。

トランプ氏は議会に侵入した暴徒を擁護し、暴動を扇動したとしてアカウントを凍結された。

クレッグ氏は声明の中で、「同社はトランプ氏が議事堂で暴力行為に及んだ人々を称賛したため、措置を講じた」と述べている。「2年前の決定は異常な措置に対処するものでした...」

またクレッグ氏は「ヘイトクライムやアカウントの凍結などを審査する委員会は、トランプ氏のアカウントはもはや公共の安全にリスクをもたらさないと判断した」と説明した。

しかし、委員会はトランプ氏が過去に違反を繰り返したことを踏まえ、今後、同様の違反を繰り返した場合に罰則を設ける再発防止策を講じるとした。

共和党は来年の大統領選に先駆け、トランプ氏のアカウント凍結を解除するようメタ社に圧力をかけていた。

ツイッターも襲撃事件後、ポリシーに違反したとしてトランプ氏のアカウントを凍結した。

しかし、ツイッターを買収したマスク(Elon Musk)CEOは昨年11月、トランプアカウント凍結解除の是非を問うツイッター投票で賛成が反対を上回ったとして、凍結を解除した。

トランプ氏は25日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に声明を投稿。「現職の大統領を含む報いを受けるべきでない個人に対して、二度とこのような措置を取るべきではない」と主張した。

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