◎山火事はコロラド州の最大都市デンバーとボルダー郡の間で燃え広がり、燃焼面積は24㎢(東京ドーム520個分)を超え、少なくとも1,000の家屋が被害を受けた。
2022年1月1日/コロラド州スーペリア、山火事によって破壊された民家(David Zalubowski/AP通信)

1月1日、コロラド州政府はロッキー山脈のふもとの町で発生した山火事について、少なくとも1,000戸の家屋が全焼したと明らかにした。

同州ボルダー郡の警察当局によると、これまでに数百人が避難を余儀なくされたという。

ボルダー郡のスポークスマンは地元メディアの取材に対し、「少なくとも3人の行方が分かっていない」と述べた。「現場の警察官は以前、これまでに死者は確認されていないと説明しましたが、おそらく犠牲者は出ると思います...」

行方不明者の詳細は明らかにされていないが、地元のコロラド・サン紙は91歳の女性とその家族2人と連絡が取れていないと報じた。

山火事はコロラド州の最大都市デンバーとボルダー郡の間で燃え広がり、燃焼面積は24㎢(東京ドーム520個分)を超え、少なくとも1,000の家屋が被害を受けた。

消防当局によると、炎は乾燥の影響で瞬く間に広がったという。降り積もった雪は消防車の行く手を阻み、消火活動は思うように進まなかったと伝えられている。その後、炎は雪が強くなった影響でほとんど鎮火した。

出火元はまだ特定されていない。AP通信によると、地域の電力会社は火災の発生地点と伝えられているエリア周辺の送電線が損傷したと明らかにした。

最も深刻な被害を受けたルイビルとスーペリアの総人口は約34,000人。電力会社とガス会社によると、火災の影響で一部地域への供給が遮断されたという。

地域の避難所には数百人が集まり、暖炉と薪ストーブで寒さをしのいだ。赤十字社はヒーター、飲料水、毛布を提供したと伝えられている。自治体は火災の被害を受けなかった地域の住民にも注意を促し、ガス管や水道管の凍結に注意するよう呼びかけた。

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