◎コーヒー豆の価格は今年これまでに80%以上も上昇。主要生産国の来年の収穫量は回復しないという懸念が価格をさらに押し上げているようだ。
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コーヒー豆の価格が高騰している。
世界供給の39%近くを占める世界一のコーヒー生産国であるブラジルでは1年前の豪雨と進行中の干ばつにより、コーヒー農家が大打撃を受けている。
米ニューヨーク市場のアラビカコーヒーの先物価格は先週、1ポンドあたり3.44ドルまで上昇。1977年に記録した3.35ドルを上回り、過去最高を記録した。
コーヒー豆の価格は今年これまでに80%以上も上昇。主要生産国の来年の収穫量は回復しないという懸念が価格をさらに押し上げているようだ。
BNNブルームバーグによると、コーヒーのトップトレーダーであるボルカフェは10日、2025~26年のアラビカ豆生産量見通しを約25%減の3440万袋に引き下げた。
ボルカフェはこれで5年連続の赤字となった。
世界第2位の生産国であるベトナムも今年、初夏の干ばつの影響で生産量が減少。ベトナム産の価格も着実に上昇している。
米科学者連盟(FAS)によると、世界のコーヒー農家はコーヒー需要の高まりと継続的な価格上昇もしくは現在の価格維持を期待し、コーヒー豆の在庫を長く保有するようになっているという。